当社は、独自に保有しているレセプトデータ(※1)を中心としたメディカルビッグデータ「REZULT」を基に適応障害について独自調査を実施しました。
■調査概要
適応障害とは、何らかのストレスによって心身に不調を起こし、社会生活を継続することが困難な状態の病気です。入学や入社、異動、転勤などの環境変化にうまく対処できなかった時に発症するとされており、ゆううつな気分、不安感、頭痛、不眠などの様々な症状が出現します(※2)。適応障害は、誰でもかかる可能性のある病気ですが、症状が長引くと他の精神疾患につながる可能性もあると言われています。そこで本レポートでは適応障害について理解を深めるため、レセプトデータから患者数を抽出し、その傾向と特徴について調査結果をまとめました。
調査対象 :当社の保有するレセプトデータ(約880万人 2023年9月時点)
対象期間 :2018年1月~2022年12月
対象疾患 :ICD-10「F43 重度ストレスへの反応及び適応障害」
■当社レポート「適応障害の患者動向について」
本件で公開したレポートにつきましては以下をご参照ください。
https://www.jastlab.jast.jp/news-20231023/
■本件で利用しましたメディカルビッグデータ「REZULT」につきましては以下をご参照ください。
https://www.jastlab.jast.jp/rezult_data/
■未来共創Labについて
当社未来共創Labは医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ(レセプトデータ、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も本研究における分析を進めてまいります。
また未来共創Labでは、SDGs(Sustainable Development Goals)目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」へ向けて、メディカルビッグデータを利活用した健康増進を目的とし、産学連携での商材開発・共同研究を実施しております。
※1:レセプトデータについて
レセプトとは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、保険薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護診療費明細書とも言います。1患者、1か月、1医療機関あたりで1件のレセプトにまとめられており、患者が医療機関を受診した原因となる疾病情報や、医療費を支払っている情報等を保持しています。当社ではこれらの各種情報をデータベース化して保持しています。
※2:(参考)e-ヘルスネット(厚生労働省)『健康用語辞典』「適応障害」
【本件に関するお問い合わせ】
日本システム技術株式会社 未来共創Lab
お問い合わせはこちら ※別窓で外部サイトへ遷移します。
未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/
以上