• 2023.08.22

名古屋工業大学平田教授との共同分析結果を「内閣官房COVID-19 AI & シミュレーションプロジェクト」にて報告しました

当社は、名古屋工業大学 平田 晃正教授との共同分析の結果を、「内閣官房COVID-19 AI &  シミュレーションプロジェクト(※1)」にて報告しました。分析にはレセプトデータ(※2)をベースとした約240万人のメディカルビッグデータを用いて実施しました。

 

 

■分析概要

今回の共同分析は、新型コロナウイルス感染症と糖尿病の関連性に焦点を当てたものです。
本分析では、当社保有のメディカルビッグデータで継続的にデータ取得が可能な患者のうち、新型コロナウイルス感染症の発症者と未発症者における、年代、性別ごとの糖尿病の発症率について分析を行っています。なお、本分析では、新型コロナウイルス感染症発症者、未発症者両方のデータを使用しています。

 

■分析結果

分析の結果、2020年度の第4波、第5波で新型コロナウイルスを発症した方は、60日以内に糖尿病診療を開始した割合が高いことが判明しました。発症率は年代が高いほど高く、第6波以降は減少する傾向がみられました。

詳細は内閣官房HPを参照ください。
<内閣官房COVID-19 AI & シミュレーションプロジェクト>
https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/presentation/2023_rq1_analysis_and_simulation_for_infection_situation/articles/article460/

 

■今後の展望

本分析に利用しているデータベースは常に最新のデータを追跡し、その都度更新したうえで分析を実施しております。今後の分析結果につきましては、内閣官房HPにて随時公開予定となっております。

 

■共同分析者紹介

   

  平田 晃正
  名古屋工業大学大学院 フロンティア研究院 教授
  詳細はこちら

 

■未来共創Labについて

当社未来共創Labは医療ビッグデータ事業として、医療現場や各種保険者様が抱える課題の解決へ向けて、メディカルビッグデータ(レセプト、健康診断データ等)を利用した医療DXを推進しております。当社データの価値を高め、お客様の課題を解決するための可能性を広げるべく、今後も引き続き本研究における分析を進めてまいります。

また未来共創Labでは、SDGs(Sustainable Development Goals)目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」へ向けて、メディカルビッグデータを利活用した健康増進を目的とし、産学連携での商材開発・共同研究を実施しております。

※1:内閣官房COVID-19 AI & シミュレーションプロジェクトについて

内閣官房COVID-19 AI & シミュレーションプロジェクトの詳細は以下を参照ください。
https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/about/

 

※2:レセプトデータについて

レセプトとは、患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書のことです。医科・歯科の場合には診療報酬明細書、保険薬局における調剤の場合には調剤報酬明細書、訪問看護の場合には訪問看護診療費明細書とも言います。1患者、1か月、1医療機関あたりで1件のレセプトにまとめられており、患者が医療機関を受診した原因となる疾病情報や、医療費を支払っている情報等を保持しています。当社ではこれらの各種情報をデータベース化して保持しています。

 

 

【本件に関するお問い合わせ】

 日本システム技術株式会社 未来共創Lab

 お問い合わせはこちら ※別窓で外部サイトへ遷移します。

 未来共創Labサイト:https://www.jastlab.jast.jp/

 

以上